能登には江戸時代から現代まで、唯一途絶えることなく作り続けられている製塩の伝統があります。海水を砂の塩田に撒き、塩分を濃縮させ、漉し、大釜でじっくり煮詰める…職人の手作業で作りだされる塩は、他にないまろやかな味。能登の塩、要チェックです!
道の駅すず塩田村で塩を作り続ける職人・登谷良一さんに塩づくりについて話を伺います。
なにより塩味がまろやかなこと。変な話だけど、先代には「しょっぱい塩は失敗作だ」とよく叱られた。もちろん塩だからしょっぱいんだけど、能登の塩は塩味の前にまろ味、やさしい塩味じゃないといけない。それは能登の塩がただの「塩分」じゃなくて、海水の持つ自然なミネラル分がきちんと残っているから。昔と違って最近は自然塩も多く売ってるけど、中でもここの塩は砂に撒いて作るから、砂のミネラル分も足されてより深い味わいになっているような気がするね。
最後の大釜で「かん水(塩田で濃縮させた濃い塩水)」を煮込む時だね。ここが一番難しい。ここで火加減や煮詰める時間を間違えると、角の立った塩味のきつい塩になってしまう。最初に沸騰させるまでは強火で一気に沸かして、雑味になるアクを出し切る。だけどきちんと風味とミネラルも残さないといけない。雑味を捨てて風味を残す。このコツを会得するまで時間がかかったね。長年の経験と勘が物を言う、職人技の世界です。
能登の塩は舌触りがなめらかでまろやかな味が特徴だから、おにぎりを作るのには最適だよ!あとご飯を炊くときにひとつまみこの塩を入れて炊くと、ご飯がツヤツヤに炊けるんだよね。もし塩田村に足を運んでもらえるなら、ぜひ塩づくり体験をしてもらいたいね。塩田に海水を撒く工程があって、これが上手にできると、「ファサー」って軽快な音がして気持ちいいんだよね(笑)。
【所要時間】約2時間
【料金(資料館入館料込)】大人2,000円、中学生以下1,000円 ※団体割引有
【実施について】晴れた日の13時30分〜15時30分に実施。
【内容】
海水汲み、海水撒き、砂集め、塩焚き(マイソルトの焚き上げ)を体験。
記念写真と体験の様子をスナップ写真でご提供(ネットで送付)
【備考】 ご自分で焚き上げたお塩を、「マイソルト」の容器付きでお持ち帰りできます。
【所要時間】1日目 約2時間、2日目 約2時間
【料金(資料館入館料込)】3,500円 ※団体割引有
【実施について】1日目 13時30分〜15時30分、2日目は 早朝5時〜10時まで実施。
【内容】
早朝(AM5:00)の海水撒きや、海水汲み、砂集め、カン水取り、砂撒き、砂均し等、
塩焚きなどの、一連の揚げ浜塩田の本格的な作業を体験。
(宿泊施設手配、費用はご利用者様負担となります。)
【備考】 ご自分で焚き上げたお塩を、「マイソルト」の容器付きでお持ち帰りできます。
※体験は全て予約が必要です。
※団体割引 浜士体験コース(2時間コース)
20名以上/大人:1,000円、中学生以下:700円
10名以上/大人:1,500円、中学生以下:800円
※海水撒きのみ/500円
※海水撒き + 海水汲み/700円
※料金は全て税込みです。
※料金は平成27年4月現在の価格です。
道の駅すず塩田村 住所 珠洲市清水町1-58-1TEL 0768-87-2040 営業時間 8:30~17:30 資料館入館料 大人100円 小人50 円 |
「のと珠洲塩 一番釜」(100g 420円)
釜で煮詰め工程で、最初に浮いてくる塩をすくい上げる「一番釜」。上品な味わいのこだわり塩は、お土産や贈答品としてもぴったりです。 ◆買えるところ新海塩産業 珠洲市長橋町15-18-11 0768-87-8140 など |
「しおサイダー」(340ml 200円)
1本に1グラムの海水塩が入ったサイダー。能登塩独特のまろ ◆買えるところ |
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「四角い塩あんぱん」(2個入り 350円 )
塩とあんこが絶妙なコラボレートを見せる塩の入ったあんぱん。四角い塩の結晶をイメージしてこの形になりました。中身はこしあんとつぶあんの2種類がセットになっています。 ◆買えるところ |
「塩アイス」(250円、300円)
アイスミルクにお塩少々つけくわえました。微かな塩味が甘さを引き締めサッパリした味わいに仕上がっています。 ◆買えるところ |