ブックタイトルぶらり能登2017

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概要

のと星山空港から始まる能登人と出会う旅をご案内します。

 三方を海に囲まれている能登の味覚といえば魚介を想像しがちですが、山も身近にあり、多種多様な食材に恵まれています。春は山菜、夏は貝類、秋はキノコや栗、そして冬は寒ぶり、真牡蠣など海の幸がてんこ盛り。県外ではなかなかお目にかかれない能の登と牛うしや能登野菜など魅力的な食材が満載です。ぜひ味わってみてください。能の登と牛うし山と海に囲まれた素朴な風土の中で、丹精込めて育てられた能登牛は、肉質がきめ細かく、良質のブランド和牛として知られています。肉の美味しさには、脂肪に含まれるオレイン酸が重要で、その含有率と脂肪の質が評価され、第9回全国和牛能力共進会で「脂肪の質賞」を受賞した経歴も持ちます。出荷頭数が少なく、ほぼ石川県内でしか流通していない状況で、幻の和牛ともいわれています。能登ふぐ天然ふぐの漁獲量全国一位は石川県ってご存じでしたか。その水揚げのほとんどは能登の漁港です。春から初夏は、真ふぐやごまふぐ。秋から冬はこもんふぐ、冬から春先にはとらふぐが獲れ、この他にも様々なふぐを見ることができます。種類が多く、ほぼ一年を通して食べることができ、近年「能登ふぐ」としてブランド化を推進しています。七尾市や輪島市を中心に、飲食店や宿泊施設で提供され、ランチの丼などでも気軽にいただけます。能登寒ぶり冬に入り、猛烈な風雨(雪)とともに地響きのように鳴る雷を「ぶり起こし」と言い、この雷が鳴ると、能登寒ぶり漁が本格化します。暖流から寒流の流れに乗り、身が引き締まった状態で能登の沿岸海域で漁獲されるぶりは、脂たっぷりで刺身が醤油をはじくほど。大根おろしとともに食す刺身のほか、鍋、しゃぶしゃぶ、粕汁やぶり大根など食べ方も多彩で、天然の寒ぶりならではの脂の旨さを存分に味わうことができます。能登牡か蠣き波が穏やかな内海に位置する七尾西湾(七尾市~穴水町)は、牡蠣の養殖が盛んな場所です。プランクトンが豊富な海で育った能登牡蠣は、肉厚で甘みが多いのが特徴。国道249号の湾沿いは、通称「能登かき街道」と呼ばれ、かき料理を提供するレストランや直売所がひしめき、冬の時期には、各種イベントも催されています。また、七尾西湾のほか珠洲市や羽咋市などでも獲れる夏の岩牡蠣も名物。真牡蠣よりもサイズが大きく、濃厚な味わいです。特集5 能登づくしアラカルト「能登」が誇る里山里海の食材たち62