ブックタイトルぶらり能登2017

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概要

のと星山空港から始まる能登人と出会う旅をご案内します。

中世古陶を展示珠す洲ず焼やき資料館ホテル右手にある珠洲焼資料館を訪ね、次長の大おお安やす尚しょう寿じゅさん(54)に案内していただきました。珠洲焼は元々、平安時代末期から室町時代の終わりにかけて作られていた、独特の暗灰色を帯びた陶器です。最盛期には北陸から東北、北海道にかけて日本列島の約4分の1を商圏とするほど栄えましたが、15世紀後半に急速に衰え、姿を消してしまいます。資料館には、甕かめ、壺、鉢などの珠洲焼の古陶約120点が展示されています。昭和54年から中世古陶の技法を用いた現代珠洲焼の復活が試みられ、今では陶工が40数人、窯は17にまで増えています。珠洲市蛸島町1-2-563 ? 0768-82-6200 9:00~17:00 年末年始一般310円、小中高生150円 ※解説希望の方は、事前に連絡を【 map P69 D-2】石川県唯一の本格麦焼酎メーカー日本醗酵化成石川県で唯一の本格麦焼酎メーカーです。案内してくれたのは専務の藤野浩ひろ史ふみさん(38)。「家族と蔵人たちの手でじっくり育てています。原料の大麦は100%国産」と言う焼酎は「富士乃華」や「能登ちょんがりぶし」など10数種類のブランドがあります。珠洲市野々江町ア58 ? 0768-82-1231 8:30~17:00 土日曜・祝日、高校生以上800円 中学生以下は無料【map P69 C-2】珠洲焼窯元為重窯ためしげ陶房奈良木がある鈴すず内ない地区には、窯を持つ復興珠洲焼の工房が4つあります。その1軒、作陶歴20年の為重功さん(78)の陶房を訪ねました。ギャラリーに並ぶ為重さんの作品からは「力強い勢い」(秋山さん)が感じられます。珠洲市若山町鈴内17-105 ? 0768-82-1618 ※見学は事前に連絡を【 map P69 C-2】【P120】輪島市まさに習熟した技の美しさですね(12月29日~1月3日)、資料の展示替え・整理の期間 研究用に復元されたあな窯(全長約10m)。年に2~3回火入れをして、かつての珠洲焼の技術を調べる年末年始、お盆 ※見学は事前に連絡を 野菜中心の健康メニュー農家民宿 古民家「奈な良ら木き」築300年以上という古民家を生かした農家民宿「奈良木」で昼食です。「お米と野菜は自家製です」と言う女将の奈良木美津子さん。モズク酢、煮しめ、野菜の天ぷら、ミョウガの酢の物、和え物など9品にご飯と味噌汁と果物。大半が朱塗りの器に盛られています。珠洲市若山町鈴内31-1? 0768-82-14411泊2食8,500円、昼食3,000円(要予約)【map P69 C-1】珪けい藻そう土ど を切り出してコンロを作る丸和工業珠洲市は珪藻土の埋蔵量が日本一で、珪藻土コンロのメーカーが4社あります。そのうちの1社を訪ねました。工場長の玉たま置き仁一さん(65)の案内で、なんと地下20mの切り出し現場へ。「このあたりの珪藻土は1200万年前のものです」。壁に記されたマス目だけを頼りに、丁寧に切り出していく作業に、感心することしきりでした。珠洲市正院町平床立野26 ? 0768-82-5313 8:00~17:001人300円 土日曜・祝日 ※見学は要予約【 map P69 D-2】ここへの移動17 5分ここへの移動16 15分ここへの移動14 10分「私どもの焼酎は、柔らかい飲み口とまろやかなコクが特徴」と話す藤野さんブランドの多さに驚く秋山さん「珠洲焼のルーツは朝鮮半島にあるかもしれません」と語る為重さん。珠洲焼の研究に携わって50年のベテランです女将の奈良木美津子さんの話を聞きながら食事をいただくメニューは野菜中心気温は年中15~16℃。切り出しを体験させてもらいましたいろんな形のコンロに興味津々ここへの移動15 10分ここへの移動13 5分ここへの移動18 50分 「能登の深遠な時空の中で多くの能登人に触れることができ、少し若返った気がします」のと里山空港16時30分発の便で東京へ※2016年12月現在のダイヤです【P118】心づくしの料理に感激!49