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「みんな大好き!?オムライス」




 能登空港から車で約1時間の宝達志水町は、標高637メートルの宝達山や千里浜なぎさドライブウェーなど、山と川と海に囲まれた自然豊かな町で、能登半島の付け根に位置します。現在、この町では地域おこしの一環として「オムライスの郷」プロジェクトに取り組んでいます。
 今回は、そんな「宝達志水オムライス」をテーマに、管理人Gがいろんなお店に突撃取材してきました。
 
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あいにくの天気?なぎさドライブウェー



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能登最高峰を誇る宝達山



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オムライス情報発信の中心地



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町オリジナル!「やわらぎオムライス」



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こだわりの自家製ミートソース!「オムうどん」



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伊兵衛どんの山加ご夫妻



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とろふわ!「とろとろ角煮のオムライス」


【オムライス誕生!】
 日本人なら一度は口にしたことがあるであろう「オムライス」。実は、宝達志水町生まれの北橋茂男シェフが元祖だって知っていました?
 北橋シェフは奉公のため13歳で町を離れると、苦労の末に独立し、大阪で「パンヤの食堂」(現:北極星)を開きます。この店の常連に、胃が弱く毎回オムレツとライスばかり注文する方がいたそうで、1925(大正14)年、「同じものばかりじゃつまらないだろう、たまには目先の変わったものを」と思い、ケチャップライスを卵でくるんだ料理を作ります。そう、これが「オムライス」です。オムレツとライスだからオムライス、オムライスはこうして誕生したんだそうです。

 オムライスの生みの親、北橋シェフの生まれた宝達志水町では、2011年からオムライスの郷として
(1)町民参加のオムライスの郷作り
(2)町内飲食店のオリジナルオムライス
(3)地元住民によるコミュニティレストラン
(4)オムライスのイベント

の4つのテーマをコンセプトに、地元が一体となってオムライスの郷プロジェクトに取り組んでいるんです。

【いざ突撃!】
 さて、オムライスの歴史を勉強したなら実際に食べてみようと、最初に管理人Gが訪ねたのは、オムライスや宝達志水町の観光情報を発信するカフェ。その名もコミュニティカフェ「オムライスの郷」。
 昨年10月にオープンしたばかりのお店で、場所は宝達志水町生涯学習センター「さくらドーム21」の中にあります。さらに、宝達志水町オリジナルのオムライスや特産品のほか、他の能登地区の特産品も販売しています。

 早速、「やわらぎオムライス」を注文。北極星の現社長・北橋茂登志氏が監修した町オリジナルのオムライスで、ふわふわの卵が特徴です。

 では一口(●´)З`)))。・・・・・・・・・美味しい!!

 チンゲン菜や玉ネギ、シイタケを混ぜたライスの上にふわふわの卵が乗り、地元の宝達くずでとろみをつけたピーマン・ニンジン・玉ネギ入りオリジナルソースが絶妙にマッチしています。
 実は管理人G 、恥ずかしながら好き嫌いがものすごく多い人間でして、ピーマンもニンジンも苦手なんです。そんな管理人Gでもおいしくいただくことができました。スタッフの山崎さん、永谷さんありがとうございます!

【2件目突入!】
 2件目は「伊兵衛どん」。「うどん屋さんみたいな名前」と思った方、そう、うどん屋さんです。ここではオムライスではなく、一風変わった「オムうどん」をいただきます。
 コシのある麺をあえて短くし、自家製ミートソースをからめ卵でくるんだオムライス風のうどん。オムそばは食べたことがありますが、オムうどんは初めての管理人G。注文するだけでドキドキします。

 さっそく一口。・・・こちらも美味しい!(*>∀<)

 2食目にもかかわらずペロリといただくことができました。

 お店を切り盛りする山加ご夫妻にお話を聞くと、町のオムライスプロジェクトが始まる前、地域おこしに協力したいという思いはあったものの、うどん屋であるためメニュー作りにさまざまなハードルがあったそうです。
 それでも息子夫婦の協力を得ながら試行錯誤を重ねた結果、オムうどんを完成し、プロジェクトのスタート当初から参加できたそうです。オムうどんの評判も上々のようで、取材中にも注文されるお客様がいらっしゃいましたよ。山加ご夫妻ありがとうございました!


【3件目に突入!】
 さすがに短い時間で3食は厳しいので、日を改めて取材に出かけます。
 お店は「ハートフル千里浜」の中にあるレストラン。メニューはその名も「とろとろ角煮のオムライス」。

 ここのシェフ中越さんは、もともと和食の料理人。その経験を生かしたオリジナルオムライスをと考え、出来上がったのが角煮を乗せたオムライスだそうです。ちなみにこの角煮、時間をかけてじっくり煮込んでいて、お肉もわざわざ取り寄せているそうです。
 地元産の卵はトロトロふわふわで、ほかにも宝達くずなどの地元食材が盛り込まれています。ソースもケチャップではなく、角煮のタレを使っていて、まさに絶品。セットのスープも美味でしたよ(*´∀`)。

 こちらのハートフル千里浜さんは温泉がメインの施設なのですが、オムライスを目当てに、入浴せずオムライスだけ食べて帰るお客様も多いそうです。中越さんありがとうございました!

 今回、3件のお店の方々には、本当に快く迎え入れていただき、能登の人の温かさを改めて感じることができました。

 オムライスの郷に参加するすべてのお店を紹介することはできませんでしたが、他にも昔ながらのオムライスや一風変わったオムライスを提供しているお店もあります。能登に来られた際はぜひ立ち寄って、みなさんのお気に入りのオムライスを見つけてみてはいかがでしょうか。



 
 




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